校長室より
本年もよろしくお願い申し上げます
新年おめでとうございます
2025年、新しい年が始まりました。3学期の始業式にあたり、子どもたちにこんな話をしました。
「今年は巳年。ヘビは、何度も脱皮して成長する生き物です。そこから『新しく生まれる』とか『将来・未来がある』ということで、よりよい自分に変わっていくという年です。みなさんもいろいろなことを努力し、今までの自分より成長することができる、そんな1年にしていきましょう。」
そして、短い3学期(1~5年生:50日、6年生:48日)ですが、学年のまとめをしっかり行い、次の学年に向けての準備をしていきましょうと結びました。
私たち職員も日々努力していく中で、よりよい境小学校にしていけるよう、成長していきたいと思います。どうぞ本年もよろしくお願い申し上げます。
2学期を迎えるにあたって(始業式講話)
39日間の夏休みが終わりました。
今日51名全員が登校できたことを嬉しく思います。全国では川や海の事故、交通事故などに遭った方がいます。「自分の命や安全は、自分で守る」このことを、51名しっかり守ることができました。みなさん一人一人はもちろん、お家の人や地域の方の協力に感謝したいと思います。
さあ、今日から2学期です。この夏休み、私はパリオリンピックや高校野球をたくさん観ました。どの選手も、「金メダルを獲る」ことや「甲子園に出る」ことを目標として練習に取り組みました。残念ながらオリンピックや甲子園に出られない人も、たくさんの努力をしてきたことでしょう。
「目標をもつと、その人の生き方が変わる」
私の大好きな言葉です。みなさんも、「こんなふうになりたい」「こうしよう」という思いがあるでしょう。ぜひ、目標を立ててください。そして、その目標を達成するためには、何をすればよいかを考え、行動すること。これが大切なことになります。
昔、私が教えた子の中に、「将来小児科の医者になって、子どもたちの命を救いたい。」という話をしていた人がいました。小さい頃、病気になった時にかかった病院の先生が、とても優しい先生だったらしく、その時から医者になることを目標としたそうです。
その子は、勉強も運動も一生懸命取り組みました。友達とも仲良く生活しました。何でも頑張る姿を見て、私はその子に聞いてみました。「いろんなことを頑張ってるけど、何でそんなに頑張ることができるの?」その子は、私にこう言いました。「頑張ると、自分の目標がかなうような気がするんです。」
それから20年、その子は自分の目標を達成することができました。
2学期は、夏・秋・冬の3つの季節を駆け抜ける長い学期です。その間にたくさんの学習をします。修学旅行や臨海自然教室、遠足など、みなさんが楽しみにしている行事もあります。陸上大会やコンクールなどもあります。「こんなふうになりたい。」「こうしてみたい。」自分の目標を決め、それに向けて努力する。それを繰り返していくことで、みなさんは成長します。特に6年生は、小学校卒業というゴールが、少しずつ見えてくる時期になります。中学校に向けての力を蓄えていきましょう。
終業式の日に「自分はこの2学期、頑張ったなあ」と振り返ることができる、そんな学期になることを期待しています。
旧境小学校校舎見学会にあたって
7月3日(水)に、旧境小学校(今、私たちが生活しているこの学校の一つ前の学校)を見学に行きます。この夏休みから、旧境小学校の校舎が取り壊されることになり、その前に一度みなさんに見てもらいたいということで、見学することになりました。
旧境小学校は、下境にあります。昭和33年にできました。それまでは、この境地区には上境小学校、下境小学校、小原沢には分教場がありました。それが一つになって境小学校となりました。その後、平成20年3月に閉校となり、東小学校と統合して、今私たちが生活しているこの場所に移動してきました。ちなみに、旧東小学校は平成2年に、大木須小と小木須小が一緒になってできました。
旧境小学校は、木造校舎でした。校庭にはジャンボ滑り台があり、子どもたちに大人気でした。実は、今の境小学校にこのジャンボ滑り台を持ってくる予定でしたが、設置する角度が合わず、危ないということで、取りやめたという話を聞きました。今、校庭にある鉄棒や雲梯などは、旧境小学校から持ってきたものです。
また、旧境小学校にはプールやスケート場もあったそうです。今と違った環境の中で、子どもたちが生活をしました。
その当時学校生活を送っていた人たちは、旧境小学校が壊されることを、寂しく思っている人もいるでしょう。私は自分が卒業した小学校、中学校とも、残念ながらその当時の校舎はありません。また、私が先生になった時に勤めていた大木須小学校も、今は校舎がなくなり、オオムラサキ公園になっています。自分が生活した校舎がなくなってしまうのは、何とも言えない寂しい気持ちになります。
校舎見学会では、昔の境小学校の様子を少しでも知ってほしいと思います。そこで感じたことを、今生活しているこの境小学校に生かし、自分たちの学校をよくしていこうという気持ちが育つことを期待しています。
校長講話(6/5) 「できない」と「やらない」
今日の校長講話で、こんな話をしました。
「できない」と「やらない」
さて、どちらもよくないイメージのある言葉ですが、みなさんはどちらがよくない思いますか。
・勉強ができない
・勉強をやらない
毎日の生活の中で「できない」ことがいろいろとあります。私もスマホの使い方ができなかったり、若いときにできたことができなかったりすると、「ああ、どうしよう」「もうやだー」という気持ちになります。
小学校6年生のときでした。体育の水泳の授業。私は泳げなかったので、授業もやる気がありませんでした。体育がある日は「学校行きたくないなあ」そんな気持ちでした。
ある日の朝、どうしても学校に行きたくなくて、家の人に「今日、熱があるから休む」とウソを言いました。母親は、そんなウソをすぐに見抜いて、私に大きな声で言いました。
「できないことは恥ずかしいかもしれないけど、
やらないことは、もっと恥ずかしいんだよ。」
母親の言った言葉が耳に響きながら、その日から真面目に練習しました。その結果、少しは泳げるようになって、私は満足でした。
さてみなさんはどうでしょうか。算数の計算ができなかったり、絵が上手に描けなかったり、友だちと仲良く遊ぶことができなかったり・・・だからといって、そこで止まってしまい、「やらない」ままだと、何の成長もありません。前に進まないのです。
先週の運動会、51名全員が、精一杯取り組むことができました。最後のリレーでは、足が速い人も、走るのが苦手な人も本気で走りました。「一生懸命やる姿」に見る人は感動し、拍手をしてくれるのです。これからの生活で、できないことがいろいろと出てきます。でも、たとえできなくても「やってみる」チャレンジしてください。その先に、必ず何か答えがあるはずです。
令和6年度にあたって
本日、令和6年度がスタートしました。
久しぶりに子どもたちが学校に戻ってきて、元気いっぱいの姿を見ると「いよいよ始まるなあ」と感じます。子どもたちがいてこその学校。年度始めはいつも思います。
今日の始業式、こんな話をしました。
今年の境小学校のスローガン(合い言葉)は、
「さかい51(フィフティーワン)」
令和6年度の境小学校の児童数は51名。私が好きな境小学校のよいところの一つに、「学年に関係なく、仲よく遊ぶことができる」ことがあります。10日に入学してくる新1年生9名を入れて、51人全員が仲良く、そして助け合いながら活動することを期待します。そして、全員の力で、今まで以上にすばらしい境小学校にいこうという思いを込めて「さかい51(フィフティーワン)」としました。
この1年、子どもたちが安全で楽しい学校生活を送りながら、着実に成長することができるよう、私たち職員一同、全力で取り組んで参ります。保護者の皆様、本年度も学校教育に対するご理解ご協力のほど、よろしくお願いいたします。
令和6年4月8日 境小学校長 相ヶ瀬 浩
始業式、そして入学式を待っていたかのように
桜満開の中での新年度スタートです。