校長より

2024年8月の記事一覧

2学期を迎えるにあたって(始業式講話)

 39日間の夏休みが終わりました。

 今日51名全員が登校できたことを嬉しく思います。全国では川や海の事故、交通事故などに遭った方がいます。「自分の命や安全は、自分で守る」このことを、51名しっかり守ることができました。みなさん一人一人はもちろん、お家の人や地域の方の協力に感謝したいと思います。

 さあ、今日から2学期です。この夏休み、私はパリオリンピックや高校野球をたくさん観ました。どの選手も、「金メダルを獲る」ことや「甲子園に出る」ことを目標として練習に取り組みました。残念ながらオリンピックや甲子園に出られない人も、たくさんの努力をしてきたことでしょう。

 「目標をもつと、その人の生き方が変わる」

  私の大好きな言葉です。みなさんも、「こんなふうになりたい」「こうしよう」という思いがあるでしょう。ぜひ、目標を立ててください。そして、その目標を達成するためには、何をすればよいかを考え、行動すること。これが大切なことになります。

 昔、私が教えた子の中に、「将来小児科の医者になって、子どもたちの命を救いたい。」という話をしていた人がいました。小さい頃、病気になった時にかかった病院の先生が、とても優しい先生だったらしく、その時から医者になることを目標としたそうです。

 その子は、勉強も運動も一生懸命取り組みました。友達とも仲良く生活しました。何でも頑張る姿を見て、私はその子に聞いてみました。「いろんなことを頑張ってるけど、何でそんなに頑張ることができるの?」その子は、私にこう言いました。「頑張ると、自分の目標がかなうような気がするんです。」

 それから20年、その子は自分の目標を達成することができました。

 2学期は、夏・秋・冬の3つの季節を駆け抜ける長い学期です。その間にたくさんの学習をします。修学旅行や臨海自然教室、遠足など、みなさんが楽しみにしている行事もあります。陸上大会やコンクールなどもあります。「こんなふうになりたい。」「こうしてみたい。」自分の目標を決め、それに向けて努力する。それを繰り返していくことで、みなさんは成長します。特に6年生は、小学校卒業というゴールが、少しずつ見えてくる時期になります。中学校に向けての力を蓄えていきましょう。

 終業式の日に「自分はこの2学期、頑張ったなあ」と振り返ることができる、そんな学期になることを期待しています。