校長講話(6/5) 「できない」と「やらない」
今日の校長講話で、こんな話をしました。
「できない」と「やらない」
さて、どちらもよくないイメージのある言葉ですが、みなさんはどちらがよくない思いますか。
・勉強ができない
・勉強をやらない
毎日の生活の中で「できない」ことがいろいろとあります。私もスマホの使い方ができなかったり、若いときにできたことができなかったりすると、「ああ、どうしよう」「もうやだー」という気持ちになります。
小学校6年生のときでした。体育の水泳の授業。私は泳げなかったので、授業もやる気がありませんでした。体育がある日は「学校行きたくないなあ」そんな気持ちでした。
ある日の朝、どうしても学校に行きたくなくて、家の人に「今日、熱があるから休む」とウソを言いました。母親は、そんなウソをすぐに見抜いて、私に大きな声で言いました。
「できないことは恥ずかしいかもしれないけど、
やらないことは、もっと恥ずかしいんだよ。」
母親の言った言葉が耳に響きながら、その日から真面目に練習しました。その結果、少しは泳げるようになって、私は満足でした。
さてみなさんはどうでしょうか。算数の計算ができなかったり、絵が上手に描けなかったり、友だちと仲良く遊ぶことができなかったり・・・だからといって、そこで止まってしまい、「やらない」ままだと、何の成長もありません。前に進まないのです。
先週の運動会、51名全員が、精一杯取り組むことができました。最後のリレーでは、足が速い人も、走るのが苦手な人も本気で走りました。「一生懸命やる姿」に見る人は感動し、拍手をしてくれるのです。これからの生活で、できないことがいろいろと出てきます。でも、たとえできなくても「やってみる」チャレンジしてください。その先に、必ず何か答えがあるはずです。