良寛(和尚)さんの言葉
●良寛さんの言葉
本日は、親しみやすく、優しい心と思いやりに満ちた温かな人間性で、多くの人々に親しまれたという良寛さんの言葉を紹介します。
良寛さんは、禅宗の志を継ぐ人で、「すべて言葉はしみじみ言うべし」と語っています。穏やかに、そしてしみじみと話しなさいいうことです。良寛さんは、詩歌、漢詩等にも精通し、人と話すときの心がけとして90ヶ条の「戒語」を残しています。そのいくつかを紹介します。
1 あまりしゃべりすぎないこと
2 人の耳に口をつけてこそこそ話さないこと
3 一度言ったことは取り返しがつかないから、注意して話すこと
4 大して重要でもないことを、大事のように論じないこと
5 その人が気にしていることを言わないこと
6 知らないことを知っているふうに言わないこと
7 人の話の腰を折らないこと
8 人を差別するようなことを言わないこと
9 手柄話を得意になって話さないこと
10 自分で確かめもしないのに想像や憶測でものを言わないこと
11 あれこれと人に講釈しないこと
12 ぼそぼそと独り言のように文句を言わないこと
いかがでしょうか。耳の痛い言葉ばかりです。時に言葉は、相手を勇気づけ、励ます魔法ともなりますが、相手の心を傷つける恐ろしい道具ともなります。「言霊」と言う言葉がありますが、正に「言葉」には、「霊」が宿り、相手を思いやる言葉にはその思いが、優しく、温かに届くもだと信じています。私を含め、子供たちが相手の立場を思い、相手のための言葉が交わされる、そんな学校でありたいと願うばかりです。