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福沢諭吉さんの言葉

●福沢諭吉さんの言葉

●本日は、福沢諭吉さんの「学び」について語った言葉を紹介します。●福沢諭吉さんは、「天は人の上に人をつくらず、人の下に人をつくらず」で始まる『学問のすすめ』で、生まれながらに上下の差はないのに、貧富の差や身分の差ができるのは、学問があるかないかが原因と説明し「学ぶ」ことがいかに大切かを訴えています。●そして次のような言葉を残しています。

1「賢人と愚人との別は、学ぶと学ばざるとによって出来るものなり」
2「読書は学問の術であり、学問は事業の術である。」
3「学問は米をつきながらも出来るものなり。」
4「活用なき学問は、無学に等しい。」
5「一家は習慣の学校なり。父母は習慣の教師なり。」
6「学問の本趣意は、読書に非ず、精神の働きに在り。」

●福沢諭吉さんは、「1」で学ぶことの大切さを訴え、●「2」で学ぶ術の一つとして読書は重要であり、学ぶことは自立につながると説き、●「3」で学問はいつでも、どこでも、どんな状況下であろうと学ぶ気力(意欲)工夫があればできるものと説明し、●「4」で学んだことは世(社会)に生かさなければ意味をなさいと語り、●「5」で子供の規範意識をはじめ人間性を醸成するのは身近にいる大人たちの責任である(特に家庭教育は重要)と述べ、●「6」で読書を通して知識を得るだけでは不十分で、感じ、考え、深い洞察を通して自己を成長させることが必要であると進言しています。●これらの言葉から、私は「学ぶ」という行為は、「利他的」な目的を持ち、いかに「主体的」に行えるかが大切であると感じました。また、会津藩士の逸話としてご紹介した「什の掟」にも通じるところがあると感じました。

※福沢諭吉さんの言葉の解釈は私見で、誤りがありましたらご容赦願います